アトリエ福花展@笹塚

3年前の開所当初からお世話になっている、アトリエ福花@笹塚で開催中の「福花展」へ。

メンバーさんたちもぐんぐん増え、商品(作品)がパワーアップしているのを実感した展示会。まぁひとえに、アーティストである職員HILOさんのパワーと積極性が大きい。福祉畑とは無関係なところからやってきて、内側から福祉の現場の可能性をぐいぐいと広げていった。もちろん、「渋谷」という土地柄も大きいのだけれど。

「支援」あるいは「ボランティア」といった活動は、その目的が、”他者を通した己の理想の実現”になりがち。自己実現の場としての福祉。もちろん理想がなければモノづくりなんてできないけれど、あまりにも理想が壮大すぎて現実の前につぶれてしまうひと、逆に”自分色”に染めすぎてしまって周りがついてこないひとがいる。でもそのバランスの難しさが、単に利益を追求する商売でもない、趣味のモノづくりでもない、第3の職場/働き方(ソーシャルファーム)であるゆえん。「あいだにいること」はいつだって不安だし難しいが、だからこそ面白い立ち位置でもある。そんなことを改めて感じた、3年目の福花展。

障がい者×里山ものづくり

GOEN enen PROJECT相談役のハネジュン(羽塚順子氏)が、毎回素敵な講師を向えてお送りする、全8回の「里山ものづくり」講座が5月26日(土)よりスタートします。

昨年の大崎「都会の森」から、今年は山梨の里山へ。

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こちら、昨年12月の大崎イベントに出店&もみの木リース作りワークショップを担当していただいた、山梨県の社会福祉法人あすなろの会 みとおし内の、森林再生プロジェクト「マホロバ」さんで/ともに行われる講座です。

GOENのイベントに参加してくださった、 府中FLAGS design(木の器やアクセサリー)の松田さんや、神戸for you(刺し子や染め)の東條さんらが講師として登場する予定。後半は、デザイナーさんによるウェブショップの運営の仕方やプロダクトデザインの考え方の講座もあるようです。

各回ごとの参加もできますので、ご興味ある方は、ぜひグループでも個人でも!

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講座の詳細はコチラ
https://www.facebook.com/events/1823270607735184/

マホロバ
https://mahoroba.official.ec/blog

Good Job 展 @渋谷ヒカリエ

ようやく、ウェルフェアトレードのプロジェクトGOEN enen PROJECTの、2017年度活動のまとめ、来年度のイベント計画を本格的にスタートさせた本日(遅い!)。午前中は、アーツカウンシルの助成金説明会に参加。東京都によるアート、パフォーマンスを対象とした助成金で、少々遅れて会場入りすると、「演劇」「映像」「伝統芸能」・・・といった感じにテーブルが分かれていて、各々自分の活動分野のテーブルに着く。私は「社会支援」テーブル。他のテーブルよりも少なく、2名の参加だった。全体説明会を終えたあと、各分野の担当者さんとお話しさせていただき、離脱。

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そのあと、渋谷ヒカリエで開催中のGood Job 展へ。「福祉」と「仕事」の新しい関係づくりを紹介するこちらのアワード、昨年の大崎イベントにも参加してくれた、神戸萌友さんの「umi tote」、NAOKOさん(×cobo Ueda ×社会福祉法人 花水木の会 かすたねっと)の乳酸菌を使用したお菓子が入選!さらにそこから、NAOKOさんは大賞にも選ばれたそう。

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NAOKOさんが会場にいたので、少しお話しさせていただいたが、アワード受賞の喜びはありつつも、これから商品を流通させていく仕組みづくりについては悩んでいる模様。お互いにシビアな金関係の情報交換をする。。。

その他ご紹介いただいた、岩手県盛岡市にある、裂織りの幸呼来(さっこら)Japanさん。裂織りやってる作業所は多いけど、非常に突き抜けた商品(とパートナーシップ)を作っていて、コレクションブランドのアンリアレイジや、オニツカタイガー、中川政七商店とのコラボなどを行っている。オニツカタイガーは、去年4,000足作って即完売だと!やはりプロダクト(クラフト、ではなく)作りとなると、専門家を超えられない。餅は餅屋。流通網も販売先もあるわけで。もちろん誰もがそういったチャンスを得られるわけではないが、全ての工程を意地でも自分たちでやる!自主生産品を作らねば!と職員の方が頑なになりすぎている作業所があるのは確か。それは一つの思想だとは思うけれど、「誰のため?何のため?」のものづくりをしていては意味がない。

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いろんな会場で遭遇するTETENTOTENの谷口さんとまた偶然お会いして、4月にお店をオープンするお話しを聞き。ウキウキしてきました。春、です。

Good job 展は明日20日まで!
※NAOKOさんのお菓子を一緒に作っているCobo Uedaさんは本もたくさん出版されています。ぶつぶつと菌の発酵によって作られるお菓子、美味しかったです。
ウエダ家『ウエダ家のえがくスープ』(学陽書房、2011)

餃子の街へ研修へ

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全国で障がい者就労支援施設の事業振興を展開している「SELP」の栃木支部、とちぎセルプセンターから依頼を受け、餃子の街・栃木県は宇都宮へ研修仕事。「商品力強化セミナー」と題打った本研修の、今年度のテーマは「イベント作り」。イベント準備しつつイベント会場に通いつつの、トータル4時間分の研修スライド作成は、正直かなりハードだった。

というか、当日まで終わらず。。。大宮⇨宇都宮の新幹線乗車時間も貴重で、落ち着いて作業したいからと、たった30分のためにグリーン車に乗り込みパソコンでスライド作成作業。宇都宮駅から、会場である「とちぎ男女共同参画センター パルティ」までのタクシーのなかでも作業。同行したコーディネーターのHさんに、「できる人!って感じぃ〜」なんてからかわれたけど「できる人ならこんな状態になっていないですから!」とつっこむ余裕もないくらい。。

午前中は、イベントの成功事例や作り方を中心に話してほしいという依頼だったので、まず、今イベントが、もっと言えばソーシャルかつローカルなイベントが求められている背景などを話しつつ、イベントを作っていく意義や可能性をお話しさせていただいた。お昼休憩をはさみ(この時間も作業していた私・・・)、午後からはイベントの広報系のワークショップということで、ディスプレイやスマホでの商品写真の取り方、チラシの作り方、テーマの立て方、など。

誰もが情報発信をするSNS時代になって、企業の宣伝や広報も、一般のスタッフが手作りで作っていくようになっている(もちろん広告代理店に任せているところもあるが)。その点だけでいえば、SNSの情報発信は、これまではとても敵わなかったところと、互角に勝負できる場所でもある。どことは言わないが、本当にひどい写真のせている百貨店ありますから・・・などと話しつつ、実際に写真撮影。上であげた写真は、全て施設の方が撮った写真を、少し私の方でインスタグラムの編集機能を使って色味を変えたもの。今回は俯瞰で撮る、手を入れてみる、という2点にポイントをしぼってみた。

時間が過ぎてからも、いろいろと質問を受けたりしたんだけれど、どれだけ生かされていくのかなぁというのは正直疑問に感じたところ。前回の研修時にコーディネーターのHさんが、ゲートシティ大崎でのイベント出店にお誘いしたらしいけれど、どこからも反応もなかったし、これまでのペースで、いつものお客さんが買ってくれればいい、というのであれば、無理に情報発信する必要もないし。個人的には「このままでいい」わけないと思っているわけだけれど。

と、少し悶々としたものも抱えたまま、研修終了!宇都宮ならやっぱり餃子だということで、コーディネーターHさんと一緒に餃子屋でビール。タクシーの運転手さんからは「みんみん」を勧められたのだが、Hさんは何度も「みんみん」に行っているので、今回は宇都宮駅すぐの「餃天堂」さんで。まるまるとしたフォルムが可愛い焼き餃子と、グリーンの水餃子をいただく。編集者でライターのHさんが、すかさず店主にインタビューする姿をみて、さすがだなぁと感心するとともに、「参与観察」的手法でやってきた私とのスタンスの違いもよくわかった。Hさんとそんなことを話しつつ、来年度の活動に向けて打ち合わせ。そして帰りの新幹線でなぜか信州ワインを。

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福祉作業所で作る商品については
伊藤幸子/太田明日香『福祉施設発!こんなにかわいい雑貨本―スローでゆかいなものづくりの魅力満載!!』(西日本出版社、2013年)

「門」がない滝乃川学園

福祉ショップ「Souショップ」さんご案内のもと、国立にある日本初の知的障害児者施設「滝乃川学園」さんを訪問。チャペルがあり、森があり、畑があり、川が流れる滝乃川学園は、門がなく(母校、和光大学の様だ笑)いつでもだれでも自由に出入りができ、この日も紅葉とチャペルを写生するひとびとが訪れていた。私も、友人のチェロ弾きChie Naritaの演奏を聴きに、日曜日の朝チャペルで行われたイベントに参加したことがある。

12月のゲートシティ大崎のイベントで出品のほか、ワークショップもしていただくので、今回はそれらに関連する木工グループと陶芸グループの仕事場を見学。なんと木工の材料は、選挙掲示板の廃材。「今年は選挙が2回あったからねぇ・・・」と、園内を案内してくださった部長さんがつぶやき、ああ、と、7月の都議選と、10月の衆議院選挙というここ数カ月の政治のゴタゴタに思いをはせる。「選挙が増えれば、カモメ(滝乃川学園の木工作業グループ)が儲かる」と部長さんが皮肉混じり?の冗談言っていたけど、そもそも、活用するのはいいけれど、これ毎回作っては捨てるというのもどうなんだろうなぁと思わざるを得なかった。選挙費用についてはいろいろと議論も出ているが、あるブログによると、とある自治体の選挙掲示板の費用は1枚で6000円・合計600万程度かかるとある。サイト主も述べているようにこれが高いか安いのかはわからない。ただ、ポスター貼りの人件費などの点からも、デジタルサイネージ化の話も提案されているようだ。

朝礼のあと10時より仕事スタート。とはいえ始まってすぐに、自分たちがつくったベンチにのんびり座っているひともいる。元気に走り回って、職員さんから「仕事だよ!」と言われちゃうひとも、お昼ごはん(この日は鶏肉の中華煮)のことで頭がいっぱいの方も、掲示板で作った簡易小部屋でもくもくと仕事をするものもいる。そういえば社内でも、ビニールシートかなんかで自分のデスク周りを覆ったひとがいたという話を思い出した。変人扱いされていたけど。

賑やかな木工班とは打って変わって、陶芸班はとても静かな、研ぎ澄まされたような空気。そんな雰囲気を反映させたような薄く繊細な作りの器たちが並んでおりました。隣には織のスペースがあって、ここもそれぞれに合わせた作業空間が。私的な思いや記憶がぐっと詰まっているような空間で、なんとも言えない気分になった。

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園内にはアート作品を展示したすてきなアトリエ兼カフェもあるのだが、デッキなどが古くなっているので、補修費用捻出するために居酒屋イベントなんかどう?なんて話もでたり。野菜や麦も育てているので、収穫祭なんてのもいいよなあと、自由な雰囲気に浸らせていただいた。

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→ウェルフェアトレード・フォレスト FBイベントページ
https://www.facebook.com/events/127963857884825/

→滝乃川学園
http://www.takinogawagakuen.jp/

<告知>ウェルフェアトレード・フォレスト@ゲートシティ大崎

ギリギリ2週間前のリリースにこぎつけました。年に1回プロデュースしているウェルフェアトレードのイベント、今年度は2ヶ月以上早く、12月あたまに開催することになりました。会場は縁あって、ゲートシティ大崎という、これまでと少し毛色のことなる場所。

関わる団体も企業も増える、ということは、多くの立場からの意見が飛び交うことになるわけで、正直、いつもより超しんどい!!まだまだフィックスしていないこと盛りだくさんで、すでに若干遠い目になっておりますが、いろいろと企画仕込みましたので、是非足をお運びいただけたらと思います。

ウェルフェアトレード関連の主催・プロデュースイベントも今回で3回目。来年度は、この間見聞きしたことを踏まえ、少し文章を書く方向にシフトできればなぁと、そんな話も進めているところです。会場でそんな話もできればと思っております。

詳しい情報はFaceboookイベントページ

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ウェルフェアトレード(welfare福祉+fair tradeフェアトレード)製品&フードの展示販売会を、今回はいつもとは少し毛色の違う会場、ゲートシティ大崎のB1アトリウムにて開催いたします。

今回は、“森林から都会へ”“都会から森林へ”次世代によりよい環境を手渡す活動を、障がい者福祉とも関わり合いながら行っている「MORIMORIネットワーク」さんの協力を得て、「森」をテーマに、ウェルフェアな空間を演出する予定です。

呼びかけ人は、都内でウェルフェア関連の販売イベントを精力的に行っているグループハッピースマイル。GOEN enen PROJECTは、企画・プロデュースを担当します。

平日のみの開催になりますが、連日ワークショップやセミナーなど盛りだくさんの内容となっておりますので、ぜひ足をお運びください。
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【イベント概要】
●会期:2017年12月4日(月)~12月8日(金)
●時間:11:00~19:00 ※最終日は17:00まで
●会場:ゲートシティ大崎(JR山手線「大崎」駅より徒歩1分)
B1アトリウム

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【ワークショップ&セミナー】
★4日(月)
バルーンアートを作ろう! by ひあしんす城北
12:00~ 体験参加費:無料

★5日(火)
自然(じねん)茶を知るセミナー by お茶を楽しむ会
12:00~/15:00~ 参加費:無料 定員:各回15名

★6日(水)
トワルファッションショー
トワル製作:萌友、神戸カナウ、福花、滝乃川学園、イタール成城、小茂根福祉園、やすらぎの杜 PoMa、からふる、joe’s world
ディレクション:GOEN enen PROJECT
12:00~/15:00~ 観覧:無料

★7日(木)
ネームプレートを作ろう! by滝乃川学園&SOU
12:00~/15:00~ 参加費:1,000円 定員:各回8名

笛と鍵盤楽器の演奏とお話 by わーるどふるーとDUO
12:30~12:50 観覧:無料

<急遽出演決定!>ウクレレステージ by夢野瑞穂
15:00~15:20

★8日(金)
ヒノキの葉リースを作ろう! byみとおし
12:00~/15:00~ 参加費:800円~ 定員:各回8名

★期間中毎日開催
小さなお花畑を作ろう! by 栄和プランニング
参加費:1,200円

★5日・6日・7日開催
エステの森〜ママお疲れさま byエステティックグランプリ
施術費:無料 12:00~ 定員:各日10名
※障害者手帳お持ちの方とその保護者の方優先

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【参加団体】
●あかねの会
●あけぼの作業所
●阿佐谷福祉工房
●あらかわモデル創造プロジェクト(荒川ひまわり・荒川ひまわり第2・荒川福祉作業所・小台橋あさがお・ボンエルフ・町屋あさがお)
●イタール成城
●器れもん(Utuwa Lemon)
●栄和プランニング
●エステティックグランプリ(一般社団法人エステティックグランプリ)
●大町すずらん
●おかし屋ぱれっと・工房ぱれっと(NPO ぱれっと)
●お茶を楽しむ会
●からふる
●クラフト工房LaMano
●小平第二みどり作業所
●Komonest
●さんわーくかぐや (特定非営利活動法人さんわーく かぐや)
●詩膳・詩然Ⅱ
●joe’s World
●杉並希望の会
●SOU(Souショップ)
●滝乃川学園( 社会福祉法人 滝乃川学園)
●調布市社会福祉事業団(すまいる・そよかぜ・なごみ)
●NAOKO・未有庵
●パン工房PukuPuku
●ひあしんす城北
●Petit Pinceau
●福花・まる福( アトリエ福花*Fucca、 渋谷まる福)
●萌友
●FLAGS design
●mother juice・素彩屋・一越会(Mother juice)
●みとおし
●未来こどもランド(社会福祉法人未来こどもランド)
●目黒本町福祉工房
●POMA やすらぎの杜
●夢野瑞穂
●ろーたすの家
●わーるどふるーとDUO

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■主催:グループハッピースマイル
■環境デザイン:MORIMORIネットワーク
■企画・プロデュース:GOEN enen PROJECT
■協力:ゲートシティ大崎管理組合、三井不動産(株)、(株)TADFUR
※このイベントは、太陽生命厚生財団の助成を受けています

チラシ


GOEN enen PROJECT

カルテットバザール@下北沢 sotto co

来月のイベント準備の合間をぬって、下北沢 sotto coさんで開催中の「カルテットバザール」へ。GOENのイベントでおなじみの TETENTOTENさんが集めたウェルフェアアイテムのほか、タイ、メキシコ、ニッポンのカラフルな雑貨が並んでいる私好みの販売会。来年の夏百貨店の仕事で世界の雑貨を集めたマルシェを企画しているので、その商品探しでもあり。

TETENTOTENさんが今回販売したウェルフェアトレード商品には、エイブルアート×タビオの靴下、12月のイベントにも出店してくださるPOMA やすらぎの杜さんのお皿などなど。なかでも気になったのは「西淡路希望の家」さんのカレンダー。メンバーさんたちによるイラストのカレンダーはたくさんあるけれど、こちらはみなさんが描く数字がフィーチャーされていて、なるほど!と唸りました。「字」ってシンプルながらすごく個性が出るし。ん?32日って・・・笑。

下北に来たら、やっぱり帰りは、こちらもウェルフェアトレード商品を扱っているご近所 TENTOTEさんに寄る、というGOEN鉄板コースで。

Diary 2017.10.17 ミーティング

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12月のゲートシティ大崎で行うウェルフェア関係のイベントの打合せ。ゲートシティ大崎、三井不動産、読広クロスコムさんらを交え、細かいことを詰める、というか、こちらがボーーッとしていたところ詰められる。

明後日から始まるくにたちPARADEのあれやこれやも重なってグロッキー気味。二つのイベントは主旨も、雰囲気も、関わる人間の毛色も180度違う、ので、頭を切り替えるのが正直難しい(笑)。

くにたちPARADEは明後日から22日まで。そのあとはこちら、12月大崎のイベントに、リアルガチで向かいます。いや、向かわなければならないでしょう。。。

GOEN enen PROJECT

埼玉県のソーシャルファーム「クラリスファーム」へ

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香川県小豆島の井上誠耕園さんから頂いた苗から始まったクラリスファームのオリーブ畑。

森と福祉をつなげる活動をしている、MORIMORIネットワークさんの企画で、日本のソーシャルファーム(「第3の働きの場」)の先駆的存在であるという埼玉のクラリスファームさんのオリーブ畑ほか、水耕栽培の現場などを見学。

様々な障害のある方、少年院や刑務所から出所してきた方、認知症の方などが生活をともにしながら働いていて、ごくごく当たり前の会話として「あーあの人は〇〇したんだよ」とか「あの子はすぐ〇〇しちゃうからさぁ」なんて、ドキっとするような言葉が飛び交い、ふだん別世界だと思い込んでいるようなものが、妙な美しい物語にされることなく、現実としてたんたんとある。 年末見たヤクザ社会のドキュメンタリーを思い出したり。「そんなこといいますけれど、どこにも行くところがないからうちにくるんですよ」と、静かな怒りを湛えながらインタビュアーの質問に答えていたとある某兄貴のセリフ。

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ネギの苗木。そのほかルッコラ、玉葱など。

国際オリーブオイルコンテストで金賞を受賞したというオイルを買おうと楽しみにしてたのに「いや~受賞したのはいいんですけど、売るもんがぜんぜんなくてねー」とか、「雑草刈ってもらおうと思ってヤギ飼いはじめたんですけど、やつらオリーブの葉っぱも食べちゃうんですよね~。だから今は認知症の方々と一日ゴロゴロするって仕事してもらってます」などなど、(福祉ではなく)株式会社としてバリバリ事業展開しながらも、どこか間が抜けた感じにほのぼのする。けれどきっと、日々ハードなことがいろいろあるであろうことは想像にかたくない。

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深谷ネギ畑。このあたりの深谷ネギが一番美味しい、とのこと。ランチにも深谷ネギ使われていた。

少量しか採れないというオリーブオイルの一滴一滴は、そんな日々が詰まっているがごとくいかにも濃厚そうだけれど、一年に⒈5リットルしか作れない、つーのはもうちょっとどうにかしてください(笑)

※ソーシャルファームについてはこちらなど。