今年も、リメイク工房TADFURさんにご協力いただき、トワル(仮縫いの服)のアレンジを、福祉作業所で活動する方々とともに、いろいろなかたちで展開していく。先日はご依頼いただいて、荒川生活実習所さんにトワルアレンジのワークショップ。午前/午後の部と職員さんも含め総勢40名ほどの参加だったか。
今回のワークショップでは「身の回りにあるものを使ってアレンジすること」をテーマにした。包装紙、チラシ、端切れ布…なんでもいいから活用してみようという提案だったのだけれど、そういっても完成形がイメージしづらいかもしれない、ということで、私もサンプルを作ることに。何気にトワルを自分でいじくるのは初めてだ。
私がすぐに思いついたのは、大量に溜まっているファッション誌のスクラップを使ってのコラージュ。会社で大量のファッション誌をゴミに出すのがもったいなくて、何年か前まではスクラップブックを熱心に作っていたのだけれど、最近はほとんど何もできないでいた。会社には大量のスクラップしたページと、これからスクラップする雑誌が大量にたまっているのである。。。
そんなごくごく個人的な後ろめたさもあっての今回のサンプル作り。最初はインスタでやっている「グリーンピー活動」に合わせて、グリーンの服の写真だけでまとめようと思ったけど、やはりグリーンの服は相対的に少なく(泣)、今回はじっくり選んでいる時間もないので、モノクロものでまとめることにした。
余談だが、溜まりに溜まったふるーいファッション誌のスクラップを久し振りに掘っていたら、最近話題の20歳の頃の蒼井優氏が。あまり変わっていないなぁなんて思って見てたけど、その年の雑誌には今はとんと見かけないモデルや俳優陣、そしてファッションブランドもいっぱい掲載されている。ああ13年の月日。
今回は、身の回りにあるもの(不用品)を活用するというのがテーマで、菓子袋、ペットボトルのラベル、端切れ、チラシや雑誌の切り抜きなどを活用して、トワルを彩りました。まずは、菓子袋にお菓子が入っていないか、ひとつづつパンパンとたたいて確かめるところから製作はスタートする(笑)。重度の方も多かったので、手に絵の具をつけて色付けするトワル制作もアレンジし、そちらは全員参加で制作。
気づけば顔に絵の具をつける/つけられるひともいて、キャーキャーと賑やかな制作時間。 作業時間は入替制で午前50分/午後の部40分と、致し方ないとはいえありえないくらい短かったので、この日完成させるにはいたらなかったけれど、「次、また続きをやる!」という気持ちが高まったようでほっとした。 ほかのグループが作った作品に刺激を受けたひとたちもいたようだし。ふだんモノづくりをする施設ではないので、始める前は「何をどうしたら…」と職員の皆さんは不安だったようだけど、この「不安」ってのは人を動けなくし、人にブレーキをかける最大にやっかいなものなので、今回はここが少しでも取り除く、ということをポイントとしてのぞんだ。
とはいえ始終慌ただしかった感は否めない。トワルの話もリユースの話もできなかったし、メンバーさんたちそれぞれの意向もくみ取れなかった。これは私たち自身の今後の課題だけれど「トワルである意味」も考えて、ワークショップ等も受けていかなきゃいけない。今年はこれまで様々な施設で作っていただいたものも含め、たくさんのトワルを野外で展示する企画もぼんやりとたっているので、この日のトワルも展示できる形に持っていければいいなと思っているが、どうなるか。あとは職員さんたちの意志にまかせるしかない。
※どさくさまぎれに、浅草のイベントで使用した装飾パーツも材料として使用しました(笑)。なつかしー! まだ完成じゃないので、トワル作品の写真はモノクロにしました。
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