おしゃ読もvol.19 チャイナドレス

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【おしゃれして、書を読もう vol.19】
お久しぶりの「おしゃ読も」は、チャイナドレス de オフィス。

私は、旅先の古本屋で購入したジョン・ディクスン・カーの『三つの棺』(1935)を読んでおりました。日本での一般的な知名度はあまり高くないと思いますが、「海外のミステリ作家といえばジョン・ディクスン・カー」と言うミステリ好きは少なくありません。特に密室もので有名で、本書でも様々な密室的状況が用意されているのですが、醍醐味は作中で描かれる「密室講義」。探偵役によって、密室の分類が実例(作品例)とともに説明されています。もちろん、秘密の扉があるとか、凶器を通す穴があるとかは論外。

この作品はカーが、非常に複雑なプロットを考案していたころの作品ですが、なんというか、カーの作品はいわゆる「悪訳」がついて回っていたそうで、私が読んだ1979年の翻訳もちょっと。。。みなさまにはぜひ、2014年の新訳本を試していただきたいです!

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M本氏は、加藤元『うなぎ女子』(2017)。無類のうなぎ好きのM本氏、うなぎ本のチェックも抜かりが無いようです。何やらエッセイめいた匂いのするタイトルですが、鰻屋「まつむら」を訪れる、様々な人々の物語を描いた短編集。見合いをする頑固な大学教授、売れない俳優とやり手の女実業家の夫婦、ベストセラーを夢みる小説家…。深夜食堂みたいな感じだろうか?と想像しているわたし。この小説の影響かどうかわかりませんが、「ウサギ系女子の次は“うなぎ系女子”の時代!その5つの特徴とは?」なんつー記事(2017.10.16モデルプレス)がありました。その特徴、「よくクネクネ動いている」「掴めたと思ったらヌルッとすり抜けていく」って。。。さぁ、本を読もう。。

※撮影はS木さん。ありがとうございました。

●ファッションテーマ
チャイナドレス

●今日の一冊
SFS:ジョン・ディクスン・カー『三つの棺[新訳版]』(ハヤカワ・ミステリ文庫、1935=1979=2014)

M本:加藤元『うなぎ女子』(光文社、2017)